ハプニング

昨日(10日)はとってもいいお天気でした。
そこで 家中のワックス塗りをすることにしました。

午前中は居間を。
ソファーや一人では動かせないテーブルなどがあるので、
山さんと二人で運びました。

午後は特に重い物や大きいものがないので、玄関ホールは
山さん、キッチンや洗面所 廊下は私が担当することに
しました。

が、途中までやって 3時過ぎた頃山さんが 国道をトボトボ北に向って
歩いているおばさんに気が付き 何か変だよ というのです。

国道の左端に歩道があるのに 右端 つまり車道を歩いています。
それに 上着もコートも羽織っていません。
午前中は暖かかったけど、さすがに午後ともなると気温が
下がり気味、寒いはず。

走って追いつき まずは危ないから 歩道へ移動してもらいました。

行き先を尋ねたら「淋代へ」行くとのこと。
淋代は向っていた方とは反対方向です。
淋代までは4キロ。

寒くないの と尋ねると 寒いと言います。
ふくらはぎも痛いといいます。
靴でなく サンダルを履いて 袋状のバッグを肩に掛けています。

とにかく 暖かい所へ行きましょう と家へ連れてきましたが、
遠慮して上がり口でいい と言います。

名前は教えてくれました。
でも 住所がはっきりしません。
淋代の学校の近くだと言うから 淋代の知り合いに電話し聞きました。

どうやら 確かに以前はいたらしいけど 現在は市内(駅方面)に
住んでいるらいのです。

わからないから 警察署に電話したら 巡回中のパトカーが掛け
つけてくれ、いろいろ聞いて 連れていきました。

寒いと言っていたので 私のカーディガンをそのまま貸してあげ
ようとしたら、おまわりさんが こちらのコートを着せます
と 警察用の立派なコートを着せました。

パトカーからバイバイと手を振って 無事保護されていきました。

あとで 警察署から 娘さんが迎えにきている と電話がありました。
娘さんも電話に出て お礼を述べていらっしゃいました。

ある老人施設のデイサービスに行っていて いなくなったのだそうです。
バスに乗り 淋代で降りたそうです。
バスの運転手がそのことを 警察に電話したそうです。
お金持っていたのかなあ。
おまわりさんがバッグを調べた時は お財布もお金もなかったけど。


翌日 つまり今日 私は外出中だったけど、デイサービスの責任
者が わざわざ我が家へお礼を言いにきたそうです。

交通事故にあったり 林や人気のないところへ迷い込んで凍死でもしたら大変なことです。

施設としては責任問題になるところだった  と深々と頭を下げられたそうです。

おばあさんは 私達の町内に「姉がいる」と言っていました。
聞いたら 知っている人ですが、 亡くなっていました。
淋代でバスを降りたのは 自分の実家に行こうとしたのでは
ないでしょうか。

だけど どこで曲がればいいかわからないまま歩き続けたら うちの
町内まで来てしまった のではないでしょうか。


人事ではありません。
うちのおばあちゃんだって 私がトトロの散歩に行っている間に
どこかへ行ってしまって 捜し歩いたんですから。

今回も 何事もなくてよかった よかった。